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2008年4月 7日 (月)

絶対記憶定着術

 わたしはこの方法で、行政書士、宅建、ビジ2級試験に受かりました。もちろん参考書のみの完全独学です。

 方法は簡単。

 まず、受けたい資格の過去問集を手に入れてください。年度別ではなく、体系別にわけられているものがいいです。

 次に、頭の中に風景を用意してください。どこでも構いませんが、近所などよく知っている場所のほうがいいです。初めは、写真などを用意しておくのもいいでしょう。

 過去問集にざっと目を通し、多くページが割かれている項目、つまり論点が複雑な項目をチェックしていきます。例えば、民法でいうところの〝意思表示〟〝代理〟〝抵当権〟、会社法でいうところの〝設立〟〝機関〟〝株主総会〟などです。

 その項目の先頭のページを開くと、いつでもその風景を思い出せるよう、なにか自分なりの説明を書いておきます。写真があればそれを挟むなり、貼るなりします。〝その場所=その項目〟という構図を作るのです。項目内容と場所を関連づける必要はありませんが、もちろん一項目に一風景です。きれいな風景ではなく、日常の風景がいいでしょう。その場所が、その項目のテリトリーということになります。

 法律には必ずといっていいほど、人や物が登場します。つまり、そのテリトリーで物語をイメージするのです。言葉を記憶するのではなく、映像を記憶する。すると、その映像が手がかりとなって言葉が表れます。実体法と違って手続法はなかなか人や物のイメージが掴みにくいですが、慣れてくると、人物が登場していなくても、代替物を頭が勝手に作り出すようになります。そういう方法を使えば、法律以外の試験にも使えるかもしれません。

 ちなみに、私のテリトリーを紹介しますと、〝駅のターミナル=代理〟〝その横の銀行前の路地=信託〟〝家の階段下の並木道=意思表示(主に確定日付ある通知)〟〝その並木道の横の通路=詐害行為取消権〟といった具合です。何も見なくても、場所をイメージするだけで言葉や論点が出てきます。すぐに記憶できるようなものは、勝手に風景から出ていき、次第に自分の苦手なものだけがそこに留まるようになります。 試験を受けて三年ほどが経ちますが、いまだにその場所に行くと記憶した項目を思い出します。だいたい20ぐらいは残っているでしょうか。なにげなく散歩していると、ときおり法律用語が頭に飛び込んできて、困ったものです。

 最後の忠告として、いま説明した方法は記憶定着術であって簡単記憶術ではありません。楽して記憶する方法はないのです。時間をかけ、継続し、何度も繰り返すことでしか記憶はできません。でも、楽しんで記憶する方法はいくらでもあります。忘却を恐れず、試験の先を見据えて勉強したいものです。

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