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2008年4月27日 (日)

人間進化論

 むかしむかし、ある生物が空を見上げてこう思った。

〝空を自由に飛べたら、天敵のいない世界で楽に生きられるに違いない〟

両手を広げて羽ばたいてみる。

少し高いところから飛び降りてみる。

木と木の間を滑空する。

そして、ついに空を飛べるものが現れた。〝鳥〟が生まれた。

 ある一匹が、〝もっと遠くの地まで飛んでいきたい〟と考えた。

陣形を組むと楽に移動できることを知った。

季節風に乗ると早く移動できることを知った。

左右の脳を交互に休ませることで、一気に海を渡りきることができることを知った。渡り鳥が生まれた。

 ある人間が、24時間眠らずに、たくさんお金を稼ぎたいと考えた。

〝渡り鳥のように、左右の脳を交互に休ませて、眠らずにいられないか〟

人間は、眠る必要がなくなった。

労働基準法が撤廃され、一日中働けるようになった。

感情が消えた。

創造力が消えた。

マニュアル通りにしか動けなくなった。

機械に及ばない、機械人間が生まれた。

経済が衰退していった。

人間の数がジャマになった。

人間は必要なくなった。


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