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2008年4月 9日 (水)

マスコミは先入観を捨てろ、透明であれ!!

 今朝、めざましテレビで「アルバイトの現状」の特集が放送された。少子化によってアルバイトを確保するのが困難で、どうにかして現状を打破しようと苦心する経営者の試行錯誤を追った特集だ。それを観ていた私は、マスコミの偏った報道の仕方に辟易した。

 現状を示す例として、たこ焼き屋を取材したものだった。髪型自由やピアスOKという特典を与えても、人はなかなか集まらない、とのこと。そんなおり、ようやくアルバイト希望の若者との面接の約束までこぎつけた。約束の時刻は午後8時、そこで7時50分をさす時計のインサートが入る。

「私たちの時代は、約束の10分前までには来ていたものですけどね」店長が言う。

 この一言を入れることによって、自分たちの世代はまっとうで、今の若者はだらしないという印象を視聴者に植え付ける。

 ここで再び時計のインサート、時刻は8時をまわっている。店長は居ても立ってもいられないといった様子で店の前まで出て、(わざとらしく)約束の相手はいつになったら来るのか、と辺りを見渡す。
 
 時計のインサート、時刻は8時30分。

〝結局、彼女は姿を見せなかった・・〟というテロップが入る。

「ま、これからもアルバイトの募集をし続けるしか仕方ないですね」という店長の言葉でVTRは終わる。

 映像は、スタジオのメインキャスターの苦悶の表情に移り変わり、そこで一言。

「アルバイトしないにしても、約束を守らないのはよくないですよ」

 この一連の流れに、私は違和感を覚えずにはいられなかった。
確かに、断りの電話も入れられないような、だらしないやつだったのかもしれない。でも、ひょっとしたら、そう出来ない理由が何かあったのかもしれない。または、本当は10分前には店の前まで来ていたのに、店内の取材カメラが見えて、とても入っていける状況になかったのかもしれない。

 私のこんな考えは可能性が低くく、現実味のないことかも知れない。でも、〝かもしれない〟がある以上、マスコミはそれをすくい取る義務があるのではないか。含みを持たせる報道にすべきではないのか。これでは、一般人が思っているようなことを映像化して、真実味を帯びさせようと仕向けているだけだ。

「最近の若者マナーがなってない」「社会のルールも守れない」「根気がない」「だらしない」
 こういうレッテルのみを多用することは、現実を見にくくする。一般人が他人の表現を借りてそう思ってしまうことも問題だが、一番危険なのはマスコミが先入観によって現実を演出してしまうことだ。報道にインパクトなどいらない。取材する側は、あらゆるものの中立的立場でなくてはならず、限りなく無の存在でなくてはならない。


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