プレッシャーをコントロールする
プレッシャーとは
まず初めに、プレッシャーをコントロールする上での大原則として、プレッシャーは必要不可欠なものだと認識しなければなりません。
プレッシャーは、苦しむためにあるのではありません。
背筋を正すためのものであったり、集中力を高めるためのものであったり、ときに死の淵から救うためのものであったりします。
重力が身体の維持に欠かせないものだとしたら、プレッシャーは精神的な面の維持に欠かせないものでしょう。
しかし、地表にいる限り重力は一定なのに対して、プレッシャーは時と場合によりまちまちです。
ときにそのプレッシャーに押しつぶされて、大失敗をしてしまうことがあります。
過大なプレッシャーが精神面だけでなく身体面にも影響を与え、暴走していますのです。
では、なぜそのようなことが起きてしまうのか。
〝精神的な面が弱いから〟という常套句を用いる人がいますが、私はそうは思いません。
プレッシャーは外から与えられると思われがちですが、実際は自分自身が作り出しているものです。
ですから、精神的な強さや弱さというよりは、〝自分が置かれている状況に対して、プレッシャーのかけ方のバランスが悪い〟ということになります。
〝バランスが悪い〟というのですから、自分が置かれている状況に対してプレッシャーが弱すぎるという失敗もあります。
例えば、大事な日に遅刻したり、サボっていたせいで結果が出なかったり、同じ間違いを何度も繰り返したり。
しかし、それらの失敗は消極的な失敗であり、行いを改めればすぐに改善できることです。
問題は、過度のプレッシャーによる失敗です。
プレッシャーのコントロール方法
過度のプレッシャーで失敗する人の多くは、プレッシャーをかける場面で常に最大限のプレッシャーをかけてしまいます。
後になってみたら、あんなにプレッシャーを感じる(かける)必要はなかったなと思うことがよくあります。
それは、自分のプレッシャーをコントロールできていない証拠です。
プレッシャーがONかOFFかという二つの選択肢では、多くの場面で過剰気味になってしまいます。
プレッシャーを軽減する方法として、手のひらに「人」という字を書いて飲み込む、という方法もありますが、それは条件反射による無意識の対処方法であり、コントロールしているとは言えません。
まず、プレッシャーを10段階に分けます。
そして、「0」は自宅でくつろいでいる時のプレッシャー、「5」は会議でプレゼンをする時のプレッシャー、「10」は生死に関わる瞬間のプレッシャーといった具合に、あらゆる場面での自分の状況を客観的に判断し、自分なりにバランスが良いと思うように、プレッシャーにランク付けをしていきます。
このとき、「10」は今まで味わったことのないほど大きなプレッシャーという位置づけにしておきましょう。
それから、今までの過度なプレッシャーによって失敗したときのことを思い出して、その客観的な数字と本来あるべきだと思う数字とを比べます。
その差が失敗の原因ということになります。
そうやって、自分独自のプレッシャーメーターを作ります。
そして、今度は実践です。
実際にプレッシャーがかかる場面に出会したら、その状況にいる自分が本来あるべきだと思う数字を意識します。
それが今の自分がかけるべきプレッシャーの数値です。
それを繰り返すことによって、プレッシャーを理想の数値にもっていくことができるようになります。
初めはなかなか難しく、何度も経験しなければできないことですが、少なくとも、理想のプレッシャー数を客観的な指標で判断できれば、過度なプレッシャーも落ち着いてくるでしょう。
そして、いずれはバランスの良いプレッシャーを常に自分に与えることができ、どんな物事にも悔いなく対処できるようにします。
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